「まじで!?雫ありがとー!」 美優が私の手を取ってはしゃぐ。 うぅっ……… 実は料理できないことはないけど、得意なわけではない。 ましてや、作った料理は必然的に中村くんの口、そして胃に入る。 料理下手な女…だなんて思われたら悲しいんですけど! ………明日から料理の特訓だな。 「あ、俺もやるよ。」 え? なんか今神の声が聞こえましたけど… 顔を上げると、 「へー優斗料理できんだ。」 「まあ、ね。」 な、中村くんっ!?