ちらり。 横の部屋を覗いてみると既に家具の配置が終わっていた雨宮くんが、 せっせと小物や服を片付けていた。 部屋は落ち着いたモノクロ調で、流石お金持ちって感じの一室。 「亮也っ。雫っ。順調ですか?」 リビングから美優がひょこひょこやってきた。 「まあな。」 「私ももう片付けに入るよー。」 「そっか。 ね、ケーキあるから休憩にお茶しようか。」 ケーキ! しばらく食べていなかったから喜んでリビングへ向かった。