しばらく、3人で大学の話をあーでもないこーでもないと話していると、
素晴らしい勢いで美優がお店に乗り込んできた。
「あ、来た。」
「え、あいつ?
また、すごい奴が来…」
そこで雨宮くん(と呼ぶようになった)が話を止めた。
「?」
どうしたんだろ。
気にしていると、
「あ、しーずーくーっ!!」
美優が走ってきた。
そして未だに固まったままの雨宮くんの隣に座る美優。
「早かったね?」
「うん、家ここから割りと近いの。」
「そっか。
あ、なんか助けてくれるかなーって思って2人に残ってもらったの。」
「中村優斗です。」
ペコリ、礼をする中村くん。
はああぁぁぁっ。
礼まで素敵っ!
「長嶋美優です。
…で、」
美優が隣に目をやる。
「彼は?」
「雨宮くん。」
答える気配がなかったのであたしが代わりに答える。
「え……雨宮って。」
「雨宮亮也です。」
今度は中村くん。
「雨宮亮也……。ってあんた…」
「…久しぶりだな」
え?知り合い?

