「何、特別って。」 奴があたしが言いたかったことを代わりに言葉にした。 「なんか…違う。 その辺の女とはなんか違う。」 う、浮いてるってことかな… 「……ふーん。そーなんだ。」 そして何気なくお店のメニューを見だす奴。 え、終わり? もっとこう…違うって何?とか聞いてくれないの? あんな言葉じゃよくわからないよ…。 ちらり、隣に座ってる中村くんを見上げる。 首筋の綺麗なラインが見えてドキリと心臓が音を鳴らす。 モヤモヤ残ったまま。