蹴球天使




いつからか、隣にいたレイはグランドにいた。


俺はみんなに混じって、楽しそうにぎこちないながらもボールを転がすレイを同じ場所で見ていた。


緑のフェンスと青空はとても相性がいい気がした。



「カイト〜、おりてきなよ〜」

遠くから聞こえるレイの声は大声を出しているためかいつもより少し高い。


俺は久々にグランドに行くことにした。