涙の宝器~異空間前編



俺は女の手を払った。


その瞬間、女の姿が変わった。


女は大蛇になった!


俺はその姿に腰を抜かしてしまった……


大蛇は素早く俺に巻き付いた!!!


恐ろしいほどの縛りの力に死を覚悟した。


大蛇は俺を巻き付けたまま、タイヤのように回りだした!


そして、境界線を渡ろうとする。



「やめろ!!!!!!!」



俺は出せるはずのない声量を放った!


すると大蛇が砂に変わって消えていく。


俺は自由の身になった。


幻想の世界が消えていく。