涙の宝器~異空間前編




「ニ台目は役目を終えた後、破棄処理します。
従って、一台目はその後の私が帰還する専用車になります」





これから俺はどうなるんだろう。


これ以上、誰か来るんだろうか?


一つ気になる事があった。


そもそも何故俺にお別れをしに来れるのだろうか?


また運転手から回答が帰ってきた。



「それは、あなたが死亡した事に関しての情報を、裏を通じて側近にまず知らせます。
そして、先ほどのように現れる本人たちにもリスクがあります」


「リスク?」


「そうです。
つまり、ここに来るということは………………」