使い捨て−−−− 廊下に散らばる火花。 何かが争ったような跡が残っている。 獣のようなうなり声。 鈍い音が響き渡り、いつしか争いは終着した。 鈍い足音は暗闇から段々と姿を見せた。 前足を大きく広げて巨体の貫禄(かんろく)を見せつけている。 トカゲか? いや人か? この世の生き物とは思えないその姿。 何かを加えながら歩き進む。 …………何てことだ。 その大きな口に加えられているのは………花立 悠だった。 花立の体からは火花が散っていた。