本大会、あるひと時−−− 俺は本大会、冬の最終日に凄まじい力を手に入れていた。 宮辺原哲章の気配は全く感じなくなっていた。 その時だった。 キーンとした頭痛が俺を襲った。 その頭痛はアイスクリームを食べてる最中のあのキーンとくるものと似ていた。 俺は超音波のようなものからくる感じを察知して、その方角に目をやると人が見えた。 遠方など細かく見えるはずはないと思うだろうが、この時の俺の視力は両目とも十・○だった。