スタート地点に辿り着く。 他のメンバーは俺を視界に入れるまいと、それぞれが集中していた。 走る前にこんな姿を見ればそれはモチベーションが下がるだろう。 しかし、それは俺だって同じだ。 誰も見ない。 何も見ない。 聞くんだあの音を。 一分が過ぎた。 会場内に響き渡るBGM。 それはついにスタートを迎えることを意味していた。 もうこの世の音ではない音が飛びまくっていた。 「それでは皆さん!!! 準備はいいですか?!」 …………………