涙の宝器~異空間前編











俺は何度も何度も麻衣に向かって走った。


その度に痛感する。



体は重傷を追っている事にまだ気づいていない……


俺は四方八方に弾かれた。


やがて血が体中を伝い始めていた。


それだけではない!


腕時計のアラームが経過するにつれ、汚い音を上げていく。



つまり早急に異次元に入れという事だ。


ならなぜ最初から百メートル走を実施しない?


違う!


最後の最後に自分自身の心に出場理由となった根源を再確認させて、本当の意味で勝利を収めさせるためだ。