「えっ……。 ちょっと、梓」 アタシが梓を呼び止めようとしたが、 隣で浩太が 「西山さん、ごめんね! あと、ありがとー!!」 梓に向かって言った。 「麗を泣かしたら許さないから!」 こう言って 梓は、また歩き出してしまった。