月曜日。

メイクを 終えて 鏡の中を覗きこんだ私は、どきっした。

そこには、ゾッとする程、艶っぽい私がいた。

今までの人生で、一番 色気のある自分だった。

ただ ピチピチで、恐いもの知らずの若い娘達にはない色気だ。

『この愛は永遠だ』等という誓いさえも信じられない。
どんなステキな恋でも、大抵は、時間と共に色あせていってしまうものだと知っている。
自分も相手も、時間と共に、変わっていってしまう。

鏡の中の私には、人生は刹那的である事を、充分に知った者だけが出せる艶があった。