子ども達が 出た後。

床にゴロンッ と横になった あたし。

朝日があたり、部屋の隅に 浮かび上がったホコリを見ながら、身動きひとつしない私。


…立ち上がる気にならない。

いつもなら こんな状態なら、すぐにウトウトするはずなのに。

しかも 今日は 寝不足なのに。

睡魔は 一向に訪れない。


だから あたしの心も、休めない。


こんなに身体中だるいのに、
頭だけ、妙に覚醒している。


昨日の キスが 蘇る。



そうだっ!

あんな事が あった次の日に 休んだんだから、
佐々木さんは心配して メールをよこすかもしれない!


一度そう思ったら、
今にもメールが 来そうな気がしてくる。

それどころか、それを狙って、わざわざ、休んだ気さえ してくる。