日課。
毎日決まってすること。
私は日課として、庭に出ている。
「ふぅ…」
心地よい春の風が頬をなでる。
そこで私は足を止める。
―いや。
正しくは、手を止める。
だって、私は車イスだから。
生まれつき動かない足。
でも―…
私には歩いた記憶がある。
自然の中を駆け回っている。
ありえないのに。立つ事すら出来ないのに。
「どうしてだろう…」
呟いても、答えは返ってこない。
空を見上げる。
雲ひとつない快晴が、どこまでも、どこまでも続いていた。
毎日決まってすること。
私は日課として、庭に出ている。
「ふぅ…」
心地よい春の風が頬をなでる。
そこで私は足を止める。
―いや。
正しくは、手を止める。
だって、私は車イスだから。
生まれつき動かない足。
でも―…
私には歩いた記憶がある。
自然の中を駆け回っている。
ありえないのに。立つ事すら出来ないのに。
「どうしてだろう…」
呟いても、答えは返ってこない。
空を見上げる。
雲ひとつない快晴が、どこまでも、どこまでも続いていた。
