蓮はただ、外を眺めていた。 授業の内容なんて全く聞かず。 いや、なんの授業かも分からず蓮はそこに座っていた。 ポケットの中で携帯を掴んだままで。 そして、見えたのは漆黒の長い髪。 見間違えるなんてありえない。 その隣に歩くのは、あの男。