「蓮くん、今、一人?」 蓮はその意味がわからず、返事をするまでに時間を要した。 「一人・・・だけど」 奇妙な質問に蓮は顔をしかめた。 また、沈黙が流れる。 それを破ったのは美優。 「昨日、あれから飲みにでも行ったの?」 蓮には不思議な質問で、昨日のことが思い出された。 もしかして-? 見られたのだろうか? でも、やましいことなんて何もない。 蓮は昨日のことをそのまま言おうとして・・・ 「そのまま帰ったけど・・・なに?」 嘘をついた。