AVENTURE -君の名前を教えて-

「あら…?あなた、あのときの」

後からぽん、と肩を叩かれる。振り向くと、そこにはお祭りでであったあの占い師のお兄さんがいた。

「うーん…ちょっと深刻そうね」

お兄さんは、涙で化粧のくずれた私の顔を見て、少し苦笑いを浮かべながら続けた。

「とりあえず、こんなところで泣いてちゃ他の人の迷惑になってしまうから、こっちにいらっしゃい」

お兄さんに連れられて、私はその場をあとにした。