AVENTURE -君の名前を教えて-

「なによ…びっくりするじゃない」

少しほっとしたのか、胸をなでおろす。

「あまりちょろちょろと動き回らないでいただきたい。探すほうの身にもなれ」

嫌味っぽく言われて、私は少しむっとする。

「悪かったわね。突然連れてこられて、こっちだっていい迷惑だっての」

ふんっとそっぽを向くと、大きなため息をつきながら、ぐいっと腕を引っ張ってきた。

「いった…なにすんのよ!」

掴んできた腕を振りほどく。
鈍い痛みがはしる腕をさすりながらチカを睨みつけていると、チカは軽く頭を振りながらまたため息をついた。

「貴様の為だ。おとなしく帰れ」

「なっ…」

「ホテルまで送ってやる。だからとっとと帰れ」


帰りたいとは思ってたけど…
でもこんな言い方なくない!?


プチンと頭の中で何かが切れた。