AVENTURE -君の名前を教えて-

「あー…やっちゃった」

あの部屋にいるのが辛くなって、思わず部屋を飛び出した。
飛び出した後、何も考えずにずんずん先に進んでいたら、案の定迷子になってしまった。

「やると思った…」

小さなため息をつきながら、あたりをきょろきょろと見回してみる。


あはは…
どこもおんなじにしか見えない。


仕方がない、とあきらめながら適当に歩いていたら、ベランダに出られる場所を発見した。

「綺麗…!」

あんまり人様の家をうろうろするのはどうかと思っていたが、ベランダから見える庭がとても綺麗で、思わず私はベランダに出ていた。

「…図星指されて逃げ出してくるとか、どんだけ私子供なのよ」

「本当だな」

「ひゃっ!?」

ぼそっと独り言をつぶやいたとき、突然声が聞こえてきて慌てて振り返る。
そこにはチカの姿があった。