AVENTURE -君の名前を教えて-

「…日本語で話したほうがいいのかしら」

アヤが日本語を使うと、シエラは微笑んだまま、日本語で話し始める。


こっちの人はすごいな。日本語もぺらぺらの人が多いんだ。


チカも、シエラも、そしてアヤも。
みんな日本語が上手だ。
下手したら、日本人の私なんかより日本語がうまいかも知れない。


苦手だ、嫌いだっていう理由で、英語を勉強しなかったのは間違いだったな。


ひどく後悔すると共に、ちょっとした自己嫌悪に陥る。

「英語、苦手なのね?」

突然シエラに言われて、私はおずおずと頷いた。

「そう」

にっこりと笑うシエラ。


本当に、綺麗。


思わずため息が漏れそうなくらい、うっとりとシエラを見つめていると、シエラがくすっと笑った。

「私の顔に、何か付いてるかしら」

言われて私は慌てて首を横にふった。

「え?いえ、そんなことないです。綺麗だなって思ったから…」

私が顔を真っ赤にしながら答えると、シエラは嬉しそうに笑った。

「ありがとう」

「いえ…」


ダメだ。なんか恥ずかしくなってきた。っていうか緊張してきた。
なんか芸能人と話してるみたい…