AVENTURE -君の名前を教えて-

「アヤ」

名前を呼ぶ愛らしい声。私は声のした方を眺める。
そこには、薄ピンクのマキシワンピを身に着けた女の人が立っていた。


わぁ…なんかモデルさんみたい。


すらりと背が高くてまさにスレンダーという表現がぴったりくる。ぱっちりとした大きな目にすっと通った鼻筋。淡いパールピンクの唇は思わず吸い込まれそうで、女の私でもドキドキ緊張した。

「(もうきてたのか、君はいつも変わらず綺麗だね、シエラ)」

にっこりと笑うアヤに、シエラは優しく微笑んだ。

「(えぇ。あなたと会えるのは久しぶりだもの。…相変わらずあなたは失礼だけれど)」

ちらりと私の方に視線を移してくるシエラと目が合った。
綺麗なお姉さんと目が合ったせいか、私の同様はひどく、あたふたしていると、にっこりと私に向かっても微笑んでくれた。


なんか、いい人っぽい。


微笑んでくれたことに、私も思わず顔が緩んだ。

「(で?その女はなんなのかしら?)」

シエラがアヤと何を話しているのかは正直私にはわからなかった。
流暢な英語(たぶん)がここまで聞き取りにくいとは思っていなかったし、何より理解しようと脳みそが働いていなかった。

「俺の彼女だよ」

そう言って、私のこめかみの辺りにそっとキスをしてきた。私の体が、一瞬強張る。


今のはわかった。だって…