「わー…すごーぃ」
目が覚めてから数時間後。なんとなく寝付くことが出来なくて、ただずっと、窓の外を眺めていた。
飛行機が雲の海に潜り、そこから抜け出すと、今度は本物の綺麗な海が、一面に広がった。
『穴場見つけて、一緒に行こうな!』
不意に、あいつの言葉が頭の中をよぎった。
「なぁにが一緒に、よ」
はぁ、と大きな溜め息をつく。
「…楽しみにしてた卒業旅行なのに、まさか傷心旅行になるなんて」
昨日までは楽しみで仕方がなかったこの旅行。
それが直前のアイツの発言で一転した。
「よりにもよって、ミスキャンパスとか。勝ち目なんてあるわけないじゃん」
最近の行動に、ちょっぴりおかしなところがあるとは思っていたし、誰かにちょっかいをだされてるんじゃ…なんてことも確かに疑ってた。
だけど、アイツと付き合い始めてもう3年。さすがにもう、他になびくとか、正直思ってなかった。
お互いに、喧嘩もそこそこした事あるし、別れ話だって何度か出た事がある。
だけど、その度に仲直りして、ずっと一緒にいたし、きっとこれからもそうなんだって、そう、思ってた。
目が覚めてから数時間後。なんとなく寝付くことが出来なくて、ただずっと、窓の外を眺めていた。
飛行機が雲の海に潜り、そこから抜け出すと、今度は本物の綺麗な海が、一面に広がった。
『穴場見つけて、一緒に行こうな!』
不意に、あいつの言葉が頭の中をよぎった。
「なぁにが一緒に、よ」
はぁ、と大きな溜め息をつく。
「…楽しみにしてた卒業旅行なのに、まさか傷心旅行になるなんて」
昨日までは楽しみで仕方がなかったこの旅行。
それが直前のアイツの発言で一転した。
「よりにもよって、ミスキャンパスとか。勝ち目なんてあるわけないじゃん」
最近の行動に、ちょっぴりおかしなところがあるとは思っていたし、誰かにちょっかいをだされてるんじゃ…なんてことも確かに疑ってた。
だけど、アイツと付き合い始めてもう3年。さすがにもう、他になびくとか、正直思ってなかった。
お互いに、喧嘩もそこそこした事あるし、別れ話だって何度か出た事がある。
だけど、その度に仲直りして、ずっと一緒にいたし、きっとこれからもそうなんだって、そう、思ってた。