AVENTURE -君の名前を教えて-

「こいよ」

アヤに手を差し伸べられて、私は我に返る。

「ねぇ、ここって」

私が聞くと、アヤはニヤリと笑って私の手を取った。

「俺の自由はお前にかかってるんだ。頼んだぞ?」

そう言って、取った手の甲に優しく口づけをしてくる。

「うん…」

手の甲が、まるで静電気が走ったように痺れた気がした。

思わず頷いてしまった自分に気づいた時には、すでにアヤに連れられて屋敷の中へと入っていた。