AVENTURE -君の名前を教えて-

「ついたぞ」

アヤに声をかけられて私はハッとする。

「あっ…うん」


うっかりボーッとしてた。


慌てて開けられたドアから外に出る。

「………」

目の前に大きな豪邸が建っている。振り返ると、リムジンは大きな庭の中へと消えていくのが見えた。


えぇっ!?
ここどこ!?
…まさか、アヤの実家とか!?


アヤはたぶん、お金持ち。
で、昨日家にきたお姉さんは明日が期限だかなんだか言ってたと思う。
んで、私はアヤの彼女のふりをしなきゃいけなくて…


…まさか、ご両親にご挨拶!?


そこまで思って、自分の今の服をみる。


だから、もしかして服を用意してくれた…?


不意に、胸の中がチクリと痛んだ。