AVENTURE -君の名前を教えて-

ピクリと動く私の眉。チカが一層険しい表情で睨み付けてきた。

「動くな」


もうやだ。
帰りたい。


メイクくらい、自分でできるわ!


と、叫びたかったが、ヘアセットの腕前がある。


…私なんかよりよっぽど上手かったら洒落になんない。


そう思い、喉元まで出かかっていた言葉をぐっとこらえた。