AVENTURE -君の名前を教えて-

「アヤっ!」

私の言葉に、周りは一斉に騒がしくなった。
無理もない。
ファントムの社長であるトランと一緒に、『アヤ』という名前の男の子が現れた。しかも、今、日本では話題の人物の一人でもある。

「なんだ、信じてなかったのか?」

アヤに言われて、私は答えられなかった。

「だって…絶対無理だと」

言いかけたところで、急にアヤが私の髪をそっとかきあげた。

「な、何?」

戸惑う私に、耳につけているピアスを見て、アヤは笑った。

「ちゃんと身につけてくれているんだな」

「そりゃ…」

恥ずかしくなって俯く私の顔をそっと持ち上げると、アヤが唇を重ねてきた。
周りがさらに騒がしくなる。

「ちょ、ちょっと!」

恥ずかしさに、顔を真っ赤にして、思わずのけぞると、まるでいたずらっ子のように、二カッと笑ってきた。