AVENTURE -君の名前を教えて-

ゴツッと鈍い音がした。

「いったぁ!」

トランが抱きついていた腕を解いて、頭をさする。

「いつまでも抱き合ってんじゃない」

「え…?」

聞き覚えのある声に、後ろを振り返ると、そこには懐かしい顔がいた。

周りの生徒たちがさらにざわつく。
千尋は唖然とした表情で、登場した人物を見つめた。

「久しぶりだな」

もう、会えないと思っていた。

「嘘でしょう…?」

思わず涙がこぼれた。

「言っただろう?すぐに会いに行くって」

その言葉に、私は思わず彼に駆け寄って抱きついた。