AVENTURE -君の名前を教えて-

「って、なんで日本に居るの?」

不思議に思い、聞いてみる。
トランは私の頭を撫でながら答えた。

「仕事と私用よ」

よくわからず、ふーん、と答える。

「ん?ってか、何でトランがここにいるの!?」

そもそも、日本で再会できたこと自体、夢じゃないかと思ったくらいなのに、それが自分の通う大学での出来事だなんて、なおさら夢のような気がして、思わず自分の頬をつねった。

「あ、痛い」

ひりひりと痛むほっぺたをさすっていると、

「ちょ、ちょっと!」

服の裾をぐいっと千尋に引っ張られた。

「何?」

「誰、この人!?てか、ファントムのトランそっくりなんだけど!?」

聞かれて、私は笑って答えた。

「紹介するね。こっちはトラン。千尋が思ってる通り、ファントムの創設者だよ。こないだの旅行でお世話になって。あ、ちなみに、化粧水もトランに貰ったんだ。化粧品出すって話聞いたのもそう」

「マジで!?」

目が点になる千尋。