AVENTURE -君の名前を教えて-

昼食をショッピングモール内のレストランですませると、私たちはいったん、ホテルに戻ることにした。

「ほら、半分よこせ。持ってやる」

アヤがすっと手を出す。

「え、いいよ!私持てるし」

苦笑いする私から、アヤは強引に半分、紙袋を奪い取った。

「お前の両手がふさがっていると、俺がお前と手がつなげないだろう」

そう言って、また手をつなぐアヤ。

「…ありがとう」

恥ずかしさで思わず俯いてお礼を言った。