AVENTURE -君の名前を教えて-

その表情に、トランは満足げに笑った。

「カトレア様。あなたも気に入ってくださっているそのドレスですが。それを作っている会社、ファントムは、俺の作った会社なんですよ」

「えぇ!?」

思わず驚いて、私が大声を出す。

「…なんでお前が驚くんだよ」

アヤが苦笑しながら言う。

「いや、だって…知らなかったから…」

慌てて口を押さえて小声で言う。

「ん?…アヤはもしかして知ってたの?」

聞くと頷いた。

「もともと、服を作ったり、デザインするのが好きだったんだよ。兄さんは」

トランを見ながら、アヤが言った。

「今でも時々、試作品を送りつけてくるしね」

「そうなんだ…」