AVENTURE -君の名前を教えて-

「…シエラ。君も本当は、破談になればいい。そう、思っていたんだろう?」

「え…?」

アヤの視線の先。
そこには、仮面をつけ、マイクを手にした女性が立っていた。

「…まさか…!?」

仮面を取ったそこには、シエラの姿があった。
会場内が騒然となる。

「シエラ様!?」

「どうして!?」

あたりがざわつく中、シエラは口を開いた。

「最初は、嬉しかったのよ。父も母も喜んでくれて、しかも王族に嫁ぐことになって。しかも、相手は私の初恋の人だったから」

シエラの言葉に、あたりは静まり返った。