AVENTURE -君の名前を教えて-

放心しそうになっていると、ふと、目の前に手が差し伸べられた。

「え…?」

そこにはにっこりとほほ笑む、アヤの姿があった。

「アヤ…」

私はアヤの手を取り、そのまま彼について会場内を歩いた。


…そうよ、これがきっと、最初で最後のチャンス。


私は自分に何度もそう言い聞かせると、張り裂けそうなくらいバクバクと音を鳴らす心臓落ち着かせるため、深呼吸をした。