AVENTURE -君の名前を教えて-

…なんてところに、なんて格好で立たせるのよ、ちょっと。


ベールがかかった状態とはいえ、そこに立っているのが、シエラでないことくらい、誰が見ても容易にわかった。

「え…?どういうこと?」

「誰なの?あの子は」

「ちょっと…あの子、どかせた方がいいんじゃないの?」

ざわつく会場内。
私の緊張も限界値を超えそうだった。

「ほら、行って!」

「え、え!?」

ファントムのお姉さんに押されて、会場内に入る。
と、まるで退路を断つかのように、会場の入り口の扉を閉められた。