AVENTURE -君の名前を教えて-

ぽてぽてとチカの後ろをついて歩く。


なんだかんだ言って、面倒見がいいよなぁ。


なんてことを思っていると、不意に、チカがこっちに向き直った。

「今でも、お前はアヤに相応しくないと思っている」

まっすぐにこっちを見つめて言われた。

「わかってるよ、そんなこと。でも」

深呼吸をして、私は思いをそのままぶちまけた。

「シエラとアヤなら、美男美女で、すっごくお似合いだし、シエラもなんかピアノとかすっごい上手で、きっと、家柄もいいんだろうし、完璧なんだと思う」

「そこまでわかっているのなら」

「でも、それがアヤの望むものなの?」

私の言葉に、チカが黙った。

「いつかわかる日が来るって、それが最良の選択だったと、そう思うようになるってチカは言ったけど、アヤが一生、それを思わなかったら?」