AVENTURE -君の名前を教えて-

「……っ」

扉が開いた瞬間、眩しさに思わず目を薄める。

目の前にはたくさんの人と、きらびやかなホールがあった。

「…アヤのためならなんでもすると、そう言ったな」

チカが視線は前に向けたまま言う。

「俺は執事だ。主が間違った方へ進みそうなときには、それを諌めなくてはならない」

クルリとこっちへ向き直る。

「だが、アヤが選んだんだ。俺は、事のなり行きをただ、見守らせてもらう」

そう言うと、小さく頭を下げ、脇に避けて、中へと続く道をあけた。

「…わかった」

そう小さく答えると、深呼吸をして、ホールの中へと足を踏み出した。