AVENTURE -君の名前を教えて-

「それに…本気で、アヤと付き合えるとか、思ってないし、無理なことくらいわかってる」

フイッと顔を窓の方へやる。窓からはうっすらとスモーク越しに街並みが流れていくのが見えた。


ほんとなら、あいつと一緒に見てたかもしれない。
だけどあいつは、ここに居なくて。私は一人でこの景色を見てる。


「でも、辛い思いを紛らわせてくれて、こっちにきてから、たくさん助けてもらったから」

出発前に酷いフラれ方をした。
空港ではひったくりにあったし、そのひったくりに街で追い回されたり。

でも、全部アヤが救ってくれた。