AVENTURE -君の名前を教えて-

「アヤの幸せのためでもか?」

信号で車が止まる。バックミラー越しに、じっとチカが見つめてきた。

「…アヤが望まない道を無理やり歩かせて、それがアヤの幸せだなんて、本気で思ってるの?」

少しだけ眉をひそめて聞いた。
信号の色が変わり、車がゆっくりと発信する。

「いつかわかるときがくる。それが一番ベストな選択だったんだと」

「思えるわけないじゃん!」

ミラー越しにではなく、直接チカの方を見て言った。