AVENTURE -君の名前を教えて-

お店の中で、二人であれでもない、これでもない、と、片っ端から服や小物を吟味していった。
気づけば一時間以上が経過していて、お店の店員さんも数人がかりで一緒にあれこれ悩んでくれていた。

「絶対!これで落ちない子はいませんよ!」

鏡に映った自分に驚いた。

呆然としている私に、トランがポンッと肩を叩いてきた。

「正直、こんなに変わると思わなかったわ」

トランが苦笑しながら言った。

お店の一角を少し借りて、メイクにヘアセットを、服に合わせて施したのだが、正直、自分でも、鏡に映っているのが私だと、疑ってしまうくらい、見違えた。

「トラン…すごい…!」

クルッと鏡の前で回ってみる。
フワリと淡いピンクのスカートが膨らみ、下に重ねてはいている、黒のスカートがチラリとのぞくように、綺麗に広がる。

トランは、お店の人と何かを話すと、私の方へきて、行きましょう!と手をひいて、お店を出た。