AVENTURE -君の名前を教えて-

「(女王陛下がお待ちです。すぐにお屋敷に帰って下さい)」

「(嫌だね。どうして帰らなくちゃならないんだ。言っただろう、俺はもう、王族なんかやめるって)」

2人が言い争っているのを私はハラハラしながら見守った。


正直、全っぜん話の内容わかんないんだけど。

でも、とりあえず、2人が喧嘩(?)してるっぽいのは雰囲気でわかる。


「(辞めたいからといって辞められるものではないことくらい、ご存知でしょう!?)」

チカが声をあらげて叫ぶ。
私はびっくりして、目をパチパチさせた。

「(…生まれるところを選べたら、俺はこんなところを選んだりしなかったよ)」


アヤが言った瞬間だった。

パチンとかわいた音が、部屋の中に響いた。