AVENTURE -君の名前を教えて-

「傷つけるつもりなんて無かったんだ。確かに、あんなキスの仕方はよくなかった、ごめん」

言われて私はドキッとする。
ふと、アヤの体が離れたかと思うと、そっと、瞼に優しくキスをされた。

「アヤ…?」

おでこ、頬、耳。ゆっくりと優しくキスをしてくる。

「初めて空港で見かけたときからずっと気になってた。会ったばかりだとか、そんなことは関係ない。俺は、お前が好きなんだ」

とくん、と小さく、心臓がはねたのがわかった。

「でも、私フラれたばっかりで、すぐに別の人とかっていうのは…」

自分でそういいつつも、アヤに惹かれているのはわかっていたし、アヤの顔を見ることができなくて、鼓動がどんどんスピードを増しているのもわかった。

「俺のことは嫌いか?」

聞かれて私は答えに詰まる。

「フラれていようがなかろうが、そんなことは関係ない。俺はお前を他の男に渡したくない」


なんて強引な。


そう思ったけど、そう言われたことがすごく嬉しくて、私は体温が一気に上昇した。