剣と日輪

 千之は唾を呑むと、
「ごめんなさい」
 と謝意を示し、雑煮に箸をつけた。
「うむ」
 梓も椀を左手で掴むと、
「分かればいい」
 と台詞を吐き、雑煮を啜った。
 一息の後美津子が、
「今年は元旦から大変ねえ」
 と嘆じた。
「アメ公には正月は無いのかな」
 千之が公威の方を向いた。
「あるさ。併し欧米では日本程祝わないらしい。その前にクリスマスが有るからな」