一、
楯の会は、自衛隊に一ヶ月以上の体験入隊をした者によって構成され、同志的結合を旨とする。
二、
体験入隊は個人の資格で参加するものとする。
三、
一ヶ月の体験入隊を終えた者は、錬度維持のため、毎年一週間以上の再入隊の権利を有する。
四、
一ヶ月の体験入隊を終了した者には制服を支給する。
五、
会員は正しく制服等を着用し、服装及び容儀を端正にし、規律と品位を保つように努める。
六、
定例会合は毎月一日とする。会合は制服着用を原則とする。
七、
会規の変更その他は定例会合の討議に付する。
八、
本会の品位を著しく傷つける言動のあった場合は、定例会合に於て除名に処することがある。
(三島由紀夫と楯の会事件より)

 この規約は昭和四十五年一月に発行される、
「楯の会隊員手帖」
 にも載せられ、楯の会の根幹を成すのである。
 そして、
「楯の会隊員手帖」
 には次の三原則が冒頭に盛り込まれていく。

一、
軍人精神の涵養(かんよう)
一、
軍事知識の練磨
一、
軍事技術の体得
(三島由紀夫と楯の会事件より)

「議論の時代は最早過ぎた」