小さく飛び跳ねている息子の頭を撫でてやりながら顔を上げる。

ふと少年の一人と目が合った。

きっと焼き芋をくれた子だろう。

ニコリと微笑む。

すると、少年は嬉しいような照れくさいような、ちょっと複雑な顔で俯き、棒で落ち葉を突っつきだした。

どこか達也と似ている。

逸子の頬をまた涙が伝った。

この子もすぐにあれくらいの年になって、たくさんの友達を作って、素敵な出会いを繰り返していくのだろう。

その時私は、生きているだろうか?