「責任を感じて追い詰められたんじゃろうな。あの日、篤史さんはタツ君の親権を譲りに来たんじゃ」
「……うそだろ」
声を絞り出す達也の顔が、心なしか蒼白になっていた。
「それじゃ俺は……」
ふらりと達也が歩み寄る。
夕日を背負っているせいで表情までは分からなかったが、激しく動揺している様が手に取るように伝わってくる。
「じゃあ、俺の戸籍は……」
「いんや」
房子は達也から視線を逸らし、ゆるりと首を横に振った。
「……うそだろ」
声を絞り出す達也の顔が、心なしか蒼白になっていた。
「それじゃ俺は……」
ふらりと達也が歩み寄る。
夕日を背負っているせいで表情までは分からなかったが、激しく動揺している様が手に取るように伝わってくる。
「じゃあ、俺の戸籍は……」
「いんや」
房子は達也から視線を逸らし、ゆるりと首を横に振った。



