達也はシミだらけの天井を見上げ、込み上げる涙を瞼の奥に押し込めると、おもむろに台所に向かった。
板間のそこかしこにビールの空き缶が転がっている。
それを足で払いのけ、空っぽの冷蔵庫の中から、すっかり賞味期限の切れた缶ビールを取り出した。
「たっちゃん?」
「何を」
缶ビールを手に戻ってきた達也を、百合子と靖之が訝しげに見上げる。
――プシュッ
プルタブを開け、それを台の上に置くと、達也はコンセントの抜けたコタツ布団に両足を突っ込んだ。
ブワリと二年分の埃が舞う。
板間のそこかしこにビールの空き缶が転がっている。
それを足で払いのけ、空っぽの冷蔵庫の中から、すっかり賞味期限の切れた缶ビールを取り出した。
「たっちゃん?」
「何を」
缶ビールを手に戻ってきた達也を、百合子と靖之が訝しげに見上げる。
――プシュッ
プルタブを開け、それを台の上に置くと、達也はコンセントの抜けたコタツ布団に両足を突っ込んだ。
ブワリと二年分の埃が舞う。



