次第に意識が薄れていく。

オジサン……

……オジサンはどこ?!

「オジ……サン」

力尽きたように腕をだらりと垂らし、アキトが僅かに顔を動かす。


「アキト!!」

達也がその手を掴んだ。

……大丈夫。

螢の森はこの先にある!

脳が痺れるような虚脱感の中、懸命に自分を鼓舞し続ける。