ハルジオン。

アキトは待った。

ずっと。

ソフトクリームが無くなって、どんどん日が暗くなっても、ずっと……


「……嬉しかったんだ。滅多に家にいない父さんと遊びに行けて。でも……」


……帰ってこなかった。


アキトの肩が泣いている。

そんなこと、見なくたって分かる。

「……」

達也は言葉を失った。