「江川のことか?あいつなら、あのあと自分で保健室に行ったらしいから気にすんな」



先生は、右手でサラサラな砂を掴んだ。



そんな仕草も、思わずドキッとしちゃう。



「そうですか…」



私はその場に寝転んだ。



「ばーか、砂つくぞ」



「もうついてます」



なんだか、先生と話してるのに、普通の男性と話してるみたい。



「先生って、彼女いるんですか?」



何となく聞いただけなのに…。



返ってきた答えが「彼女くらいいるだろ」だって。



先生にとって、彼女がいることは当たり前のことなのかな。


でも少しショック…。