「あんた、壊れてる」



「壊れてないし♪」



やっほー♪


テンションあがるー♪



早く練習始まらないかな。


「あ、今日も帝くん来てるよ」



「ふぇ!?」



私は鈴香の言葉で、ふと我に返った。



ドアのほうに視線をやると、こっちをじっと見てる帝と目があった。



「な、何よ?」


あの偶然再会した日から、帝はよく私のクラスに来るようになった。



もちろんお目当ては私、らしい。



毎回、私の名前を呼んでくる。



最初のほうは、仕方なく行ってあげてたけど、最近面倒になってきて、ほとんどシカト状態。



こんなにしつこいとは思わなかったー…。